脱毛症外来

臍帯血幹細胞由来の臍帯血再生因子について

臍帯血再生因子は臍帯血由来の幹細胞を培養し、その上清液をフィルタリングなどの処理を加え、細胞は除去されています。この上清液には、幹細胞が分泌する種々のタンパク質を有し、サイトカインなどの誘導因子や再生因子を豊富に含み、幹細胞移植と同等の効果が期待されています。

幹細胞は種々の組織に存在しており、コミットメントがあります。臍帯血幹細胞にはコミットメントが少なく、(脂肪幹細胞等とは異なり)臍帯血幹細胞はよりES細胞に近い性質を持つと考えられています。

解説

  • 幹細胞(stem cell)とは、複数の違った種類の細胞に分化する多分化能と、対称的あるいは非対称的な分裂によって、新たな幹細胞を生み出す自己複製能を持った細胞と定義されている。これに対し、ある分化細胞の系譜に入り(コミットメント)、限られた回数の分裂の後に分化を遂げるように運命づけられた細胞は前駆細胞(progenitor cell)と呼ばれる
  • ES細胞:ヒトやマウスの初期胚(胚盤胞)から将来胎児になる細胞集団(内部細胞塊)の細胞を取り出し、あらゆる細胞に分化できる能力(全能性)をもったままシャーレの中で培養し続けることができるようにしたものをES細胞(胚性幹細胞)という。

従って、脂肪幹細胞の場合は人工培養の途中である分化細胞の系譜に入り分裂(細胞の再生)が終了してしまう一方、臍帯血幹細胞ではより長く細胞分裂(細胞の再生)が継続します。その結果、それぞれの培養上清液中には、臍帯血幹細胞の方が細胞再生に必要な因子がより多く含まれます。

実際に脂肪幹細胞培養上清液と臍帯血幹細胞培養上清液に含まれるサイトカインや再生因子を比べてみると(下図)、明らかに臍帯血由来の方が多種で多量な因子が確認されました。

これらの因子は薄毛治療に有用なものです。ですから、(これまで当院で使用していた)脂肪幹細胞由来再生因子よりも、臍帯血再生因子の方が薄毛治療により有効であると考えられます。

臍帯血幹細胞由来サイトカイン(CytB-neo)と
脂肪幹細胞由来サイトカインの比較

臍帯血幹細胞由来サイトカイン(CytB-neo)と脂肪幹細胞由来サイトカインの比較 グラフ01

臍帯血幹細胞由来サイトカイン(CytB-neo)と脂肪幹細胞由来サイトカインの比較 グラフ02

これらのサイトカインは薄毛を改善するのに必要なものです。
CytBは脂肪幹細胞由来のものよりも質・量において優れています。

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